J.YOSHIDA CLINIC

FAQよくある質問

よくある質問では、その言葉どおり患者さんから頻繁に受ける質問への回答のほか、私が患者さんに対して「是非知っておいて欲しい」と思っていることや、「恐らくこの部分の理解が乏しいと誤解が生じるだろう」と考える「この部分」に関する説明など、私が行っている肌再生医療への理解を深めていただける内容になっています。

肌再生医療を受けた方が全員治療効果に満足するとは思いません。それでも私はとても良い治療だと思っています。形成外科の医師という立場から見ても、その効果は至って合理的な、心から納得できるものです。

肌再生医療は細胞の培養や移植を行う新しい治療法ですが、その実態は「ものづくり医療」とでも呼べるような、職人たち(培養士や医師)が長い時間をかけて、地道な細かい作業をていねいに積み重ねることで成り立っている治療です。

よくある質問をじっくりお読みいただき、ファストフードやファストファッションと同じような手軽なファスト美容とは対極にある、ものづくり医療の概要を知っていただければ幸いです。

基本用語

Q1「皮膚」「皮下組織」とはどのようなものですか?

皮膚とは体の表面を覆っているシート状の組織で、骨とそのまわりに肉付けされている筋肉や脂肪を丸ごと包み込み、それらをストッキングのように圧着して体のフォルムを形成する役割を持っています。また、外界のものが体内に入るのを防ぎ、また体内のものが外界に漏れ出るのを防いでいます。

ちなみに、外から見える体の表面はほとんどが皮膚によって覆われていますが、外から見えない体の表面はその多くが粘膜という組織で覆われています。外から見えない体の表面とは、鼻腔や口腔、その先の消化管や気道の表面、あるいは尿道や膀胱内部の表面、膣や子宮内部の表面などです。これらの見える部分から見えない部分への移行部も粘膜で覆われており、例えば唇は粘膜です。皮膚と粘膜とではその構造や強度が全く違っており、従ってそれぞれが持つ機能も異なります。

皮膚は表皮という非常に薄い膜と、その下の真皮という比較的厚みのあるシートが、非常に強力に、ビッタリと密着した構造になっています。
表皮の役割は外界と体内をしっかりと仕切るバリアであり、病原体や異物、毒物などの有形のものが体内に侵入するのを防ぐとともに、紫外線のような無形の有害物をブロックする働き(メラニン色素を増やして防ぐ=日焼け)も持っています。
真皮の役割は体の形状を作り保つことです。真皮はコラーゲン線維という糸状のタンパク質で織り上げられた布地のような構造をしています。このしっかりと織り上げられた布地で骨を含めた筋肉や脂肪、あるいはその下の内臓などの組織を丸ごとギュッと包み込み、体のフォルムを形成しています。
表皮や真皮の働きが落ちることで、皮膚の持つバリア機能や形状維持機能の低下が進み、老化症状や皮膚疾患が現れやすくなってきます。

皮下組織とは皮膚のすぐ下にある組織のことで、実態は無数の脂肪細胞からなる脂肪組織と呼ばれるものです。脂肪組織の役割は、飢餓(動物は本来常に飢餓状態にある)に備えるためのエネルギー源である脂肪の蓄積のほか、外界からの衝撃を和らげ、筋肉や骨、内臓を保護するクッションの働きもあります。
また、脂肪組織では脂肪細胞の間を縫ってコラーゲン線維でできた糸が網の目のように張り巡らされており、それらの線維は一端で骨や筋膜と、もう一端で真皮と結合しています。この構造によって、皮膚および皮下組織が骨や筋膜といった体の土台にゆるく固定され、重力や運動によって大きくズレることがないようになっています。そして、この線維網の存在が皮下組織の弾力を生み出しており、いわゆる「肌の張り」は、皮膚(特に真皮)の弾力とこの皮下組織の弾力の相互作用によって得られていると考えられます。

Q2線維芽細胞とはどのような細胞ですか?

人間を含めて動物の体は、様々な種類のコラーゲン線維によってその形が作られています。イメージとしては、針金などを材料としたワイヤーアートのように、人体はコラーゲン線維による立体ワイヤーアートの集合体のようなものです。
皮膚の真皮だけがコラーゲン線維でできているのではなく、ほとんど全ての臓器が、コラーゲン線維ワイヤーアートで基本的な形が作られ、そこに細胞や生体物質で肉付けされたものだと言えます。

線維芽細胞は、このコラーゲン線維の質と量をコントロールしている細胞です。体中のあらゆる場所にいる細胞で、通常は古くなったコラーゲン線維や壊れたコラーゲン線維を分解し、新しいコラーゲン線維に置き換える作業を地道に行っています。しかし、外傷や炎症、血流の途絶などで皮膚や臓器が破壊された場合、人間の体は壊れた部分を完全に元どおりにすることができないため(肝臓などの例外はある)、その足りない部分に対しては、線維芽細胞が失われた部分に匹敵するサイズのコラーゲン線維の塊を作り、それで穴埋めをすることで、体の形を保とうとします。これによって体に生じた隙間や連続性が失われた部分を補修するのです。割れた皿の金継ぎに近いイメージです。

インターネットで「線維芽細胞」と検索すると、「美肌の元になる成分を作り出す細胞」といった肌の救世主のような紹介のされ方をしているため、この細胞がコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンをたくさん作れば当然美肌になるかのように思われがちですが、それは必ずしも正しいわけではありません。線維芽細胞は、美肌を作るために働いている細胞ではなく、体の形を保つための細胞です。
ですので、線維芽細胞は必ずしも美容にとってプラスの仕事だけをしているわけではなく、体の形を保つためにマイナスのこともします。ひどい火傷のあとのひきつれを引き起こすのも線維芽細胞ですし、怪我をしたあとにケロイド状のものを作るのも線維芽細胞、一生残るような傷跡を作るのも線維芽細胞です。つまり、様々な美容医療があの手この手で線維芽細胞を働かせて効果を得ようとしていますが、働かせ方によっては肌にとってマイナスにもなり得るということです。

線維芽細胞がいろいろな状況下において、それぞれどのように変化し、どんな反応をする細胞かということを正しく理解し、それを考慮した治療を行うという態度が、今の美容医療には少なからず欠けているように思います。決して短絡的な思いつきや浅薄な発想でこの細胞を利用すべきでないと私は考えます。

Q3「培養」「移植」「生着」とはどういう意味ですか?

「細胞を培養する」とは、細胞を体から取り出し、体外で生かし続けることを指します。
具体的には、培養用の容器に培養液(細胞が生きていくために必要な栄養物質を一定の割合に含んでいる液)を入れ、その中で細胞を生活させます。つまり、「細胞を培養する」とは「細胞を飼う」ことと同義です。
細胞は細胞分裂(増殖)をしますので、培養しているうちに数が増えていくのが普通です。これはハムスターを飼っているうちに子孫が増えていくのと似ています。細胞もハムスターも、どんどん増えて混み合ってきたら別の容器(ケージ)を用意して、分散させて培養する(飼う)のも同じです。

「細胞を移植する」とは、一旦体外に取り出した細胞を、再び体内に戻すことを指します。

「細胞が生着する」とは、移植した細胞が、生きた状態のまま目的とする場所に留まって、正常に働き出すことを指します。
インターネットなどで定着という言葉が使われていることがありますが、正式な医学用語は生着です。

適応・効果

Q4美容目的の再生医療にはどのような種類がありますか?

現在、美容目的での再生医療をうたっている治療は、大きく分けると次の2つに分類できます。

  • 1 )自非細胞性のもの(物質)を投与する治療
    多血小板血漿(PRP)や成長因子製剤(bFGF製剤など)を注入する治療がこれにあたります。これらの本質は細胞の働きに影響を与えるタンパク質(生理活性物質)であって細胞ではありません。いわば薬品のようなものとお考えいただくとわかりやすいでしょう。
    厳密には、多血小板血漿は患者さん本人の血液を遠心分離して得られる血小板という細胞の濃縮液ですが、血小板には細胞としての機能はほとんどなく、多血小板血漿の効果は血小板内に豊富に含まれているタンパク質によるものです。
    一方、成長因子製剤でよく使われているbFGF製剤(商品名フィブラスト、一般的にFGF、成長因子、グロースファクターなどと呼ばれているもの)は日本の製薬会社が遺伝子組換え技術を用いて細菌に作らせたタンパク質です。
    bFGF製剤以外にも脂肪幹細胞や歯髄幹細胞などの培養上清液(幹細胞が培養液中に放出した様々な成長因子を回収して製剤化したもの)が成長因子製剤として販売されています。
    多血小板血漿も成長因子製剤も比較的簡単に入手できます。これらの物質を皮膚内に投与し、その部位の細胞の性質や作業内容を強制的に変え、皮膚の中に特殊な反応を引き起こすことで肌に変化をもたらす治療です。
  • 2 )細胞を移植する治療
    生きて活動している細胞を皮膚の中に移植する治療です。他人の細胞を移植しても、ほとんどの場合生着する(生きた状態で正常に働き出す)ことはありませんので、効果を得るためには患者さん自身の細胞を移植する必要があります。そのためには患者さんの皮膚の中から無菌状態で細胞を取り出す必要があり、クリーンルームの利用とそこでの細胞培養が必須条件となるなど、非常に手間とコストのかかる方法です。
    1)の治療のように、細胞の性質を変えて皮膚の中に特殊な反応を引き起こす、といった人為的な変化ではなく、素のままの細胞を丸ごと移植することで、肌が本来持っている機能の全てを強化する治療です。
    私が行う肌再生医療はこの「細胞を移植する治療」になります。
Q5どのような部位、症状を治療対象としているのでしょうか?

肌再生医療によって得られる効果はたくさんありますが、最も基本的なものは「肌の張りを高める」ことです。張りが出ることで、しわやたるみなどの症状が緩和され、同じ原理で、開いた毛穴やくまの改善も得られます。

  • 1 )部位
    顔、首、デコルテ、手、指、ひじなど、皮膚のあるところは全て治療可能
  • 2 )症状
    しわ、たるみ、くぼみ、くま、開いた毛穴など

これらの症状はそれぞれ皮膚の厚さや構造が異なるため、治療もそれに適した移植技術を使って行います。
進行したほうれい線やマリオネットラインは、たるみとしわが混在した構造になっています。また、ミッドチークライン(ゴルゴ線)は頬がたるむことによって出現したくぼみになります。従って、それぞれ、たるみとしわに対する治療、たるみとくぼみに対する治療を行います。

肌の張りは、皮膚(真皮)の張りと皮膚の下にある脂肪層の張りの総和と考えられます。このうち、肌再生医療が強化するのは主に皮膚の張りであり、これは真皮を構成しているコラーゲン線維の密度の増加によって得られる変化です。
劣化した真皮ではコラーゲン線維の密度が低下しており、それが張りの低下を招いています。肌再生医療はコラーゲン線維の代謝(合成と分解)を担っている線維芽細胞を移植することで、劣化した真皮に対する治療を行います。しわやたるみ、くぼみ、くま、毛穴の開きといった症状は、真皮の劣化が大きく関与しているため、真皮の治療で改善が見込めます。
また、肌再生医療は表皮の機能を向上させる効果もあるため、肌表面のキメや乾燥が改善する事例が多く、またシミが薄くなるなどの副次的な効果が見られることもあります。

Q6どのような効果が期待できるのでしょうか?

再生医療と聞くと、壊れたものが再生する、失ったものが再生する、のように元の状態に戻すことができるのではないかと考える方がおられますが、残念ながらそんな魔法のような治療はこの世の中にはありません。
肌に関して現在の医療でできることは、①根本的な原因を減らすことで症状を緩和し目立たなくする、②そう見えるように形を変える、③目の錯覚を利用して目立たなくする、のいずれかになります。肌再生医療の効果は、もっとも本質的な治療である①になります。

私が行なっている肌再生医療は効果として「肌の若返り」を挙げていますが、それは決して「しわやたるみのなかった若い頃の顔に戻る」ということではありません。顔かたちが若返るのではなく、肌の質、美しさが向上するというところに美容整形との違いがあります。
またこの治療の本質は「肌の老化防止」にありますが、これも「これから先ずっと今の顔のままでいられる」ということではありません。今の顔立ちは皮膚だけでなく、脂肪の量やつき方、筋肉の量や動き方、そして骨の量と形によって構成されています。いくら皮膚の状態を保ち続けても、脂肪、筋肉、骨の量や形が月日の経過とともに変化していくため、それに応じて顔立ちも変化していきます。もちろん、しわやたるみの改善や悪化防止という効果はありますが、しわやたるみを目の敵にする従来の美容医療とは違い、多少のしわやたるみがあっても肌の若々しさや美しさを重視しています。

では肌が若返るとどうなるのでしょうか。それを具体的に示したのが以下のものになります。真皮の質が改善し、今よりも張りが出ることによって、様々な症状が緩和され、また、肌表面の質の向上によってきれいな肌になるため、結果的に年齢よりも若く見えることになります。

  • 1 )真皮における効果
    • ・しわやたるみなどの進行が非常に遅くなる
    その上で
    • ・しわやたるみなどの進行が非常に遅くなる
    • ・しわが目立たなくなる(浅くなる、短くなる)
    • ・たるみが目立たなくなる(かぶっている部分が平坦になる)
    • ・くぼんだ部分が目立たなくなる(平坦になる)
    • ・膨らんでいる部分が目立たなくなる(膨らみの立ち上がり部分がなだらかになる)
    • ・目の下のくまが目立たなくなる(疲れてもくまができにくくなる)
    • ・楕円形に広がっていた毛穴が小さく円形になる
    • ・しぼんだ感じが減る
  • 2 )表皮における効果
    • ・肌のキメが細かくなる
    • ・肌の色が少し明るくなる
    • ・肌の乾燥が改善する
  • 2 )上記効果の増加・拡大と長期的な維持
    治療を継続することによって、さらなる改善や状態の維持が可能
Q7肌再生医療で肌老化の予防はできるのでしょうか?

できます。
老化の進行が気になる部位を治療することによって、その後の老化のスピードを大幅に落とすことが可能です。
目立った症状がない肌に治療を行っても、見た目が変わるわけではないので治療の効果はわかりにくいかもしれませんが、肌の調子が良くなる、化粧乗りが良くなる、質感が向上するといった目に見えない変化を感じることができるのではないかと思います。
また、疲れてもくまが出にくい、肌荒れしにくいといった、肌のポテンシャルが向上します。
その後10年以上の月日が流れて、何らかの老化の症状が現れてきても、その出方は非常に軽微なものになります。

Q8他の美容医療と何が違うのでしょうか?

私が行っている肌再生医療は肌の老化、特にしわやたるみ、くま、開いた毛穴に対する治療ですが、美容外科や美容皮膚科とは機序や考え方が全く違います。

これまで行われてきた美容外科や美容皮膚科の治療は全て、①人が、②道具や機械、薬、何らかの物質を使って、③直接的・強制的に、④体や皮膚の形状を変えようとする治療です。少々乱暴な言い方をすると、「人が直接手を下して無理やり現状変更する」というところがそれらの共通点になります。

  • 【手術】
    • ①医師が
    • ②メスを使って
    • ③皮膚をはがして切り取って
    • ④しわやたるみをなくす
  • 【糸のリフト】
    • ①医師が
    • ②かえしのついた人工の糸を使って
    • ③皮膚を引っ張り上げて
    • ④たるみがないように見せる
  • 【ヒアルロン酸注入】
    • ①医師が
    • ②ヒアルロン酸を注射して
    • ③皮膚を膨らませて
    • ④しわをのばす
  • 【ボトックス注入】
    • ①医師が
    • ②筋肉の動きを止める薬剤を注射して
    • ③筋肉とその上の皮膚が動かないようにして
    • ④しわが寄らないようにする
  • 【サーマクールやハイフなど】
    • ①人が
    • ②照射機器を使って
    • ③高熱を与えて組織を縮ませる(熱変性させる)ことで
    • ④たるみを減らす(熱変性した組織はその後分解され、傷が治るのと同じ機序で補充用の組織で置き換えられる)
  • 【脂肪融解注射】
    • ①医師が
    • ②脂肪を溶かす薬を注射して
    • ③脂肪細胞を死滅させることで
    • ④部分的にやせさせる
  • 【痩身機器】
    • ①人が
    • ②照射機械を使って
    • ③熱や振動を加えて脂肪細胞を死滅させることで
    • ④部分的にやせさせる
  • 【多血小板血漿(PRP)療法】
    • ①医師が
    • ②患者さん本人の血小板を主成分とする血小板濃縮液を注射して
    • ③人為的に炎症を引き起こすことで組織を破壊し、傷を治そうとする体の働きが皮膚の線維芽細胞の増殖とコラーゲン量の一時的増加をもたらして
    • ④しわやたるみを減らす
  • 【FGF(成長因子/グロースファクター)注入】
    • ①医師が
    • ②細胞増殖を促す薬剤(遺伝子組換え大腸菌が産生)を注射して
    • ③血管細胞や皮膚の線維芽細胞を強制的に増殖させ、それが腫れやコラーゲン量の一時的増加をもたらして
    • ④しわやたるみを減らす

これに対し、私が行っている肌再生医療は、医師である私自身は直接しわやたるみの形に手を加えることができません。注射器という道具は使いますが、それは移植を行うためであり、注射器で肌の形を変えることはできません。あくまでも移植した細胞が肌を変えていきます。

また、血小板や成長因子のように、強制的に体の反応を引き起こしたり、細胞の作業内容を変更したりするようなことも一切していません。移植した肌の内部環境に応じて、細胞が細胞自身の判断で肌を変えていきます。

先ほど挙げた例からわかるように、美容外科や美容皮膚科の治療は皮膚を若いときの状態に戻しているのではありません。とにかく若く見えるように、切ったり引っ張ったり膨らましたり動かなくしたり焼いたりと、ありとあらゆる「肌への拷問」をしているわけです。つまり、皮膚の「質」の改善ではなく「見た目」や「形状」を変えることが目的となっています。

これに対して肌再生医療では、移植した細胞がまず皮膚の質を改善・回復させ、その改善・回復レベルに応じて皮膚の形状も自ずと変わってきます。皮膚の質が若いときの状態になることで、それに対応した見た目や形に自然となっていきます。肌の治療は全て細胞に任せて、細胞が本当に必要としているものだけを、あなた自身の手で細胞に与え続けること、これが長期にわたって自然な肌を保つために一番大切なことです。

bFGF製剤でドーピングをしたり、あるいは、わざと皮膚に傷をつけたり炎症を生じさせたり高熱であぶったりして、細胞を強制的に働かせようとしても、細胞が暴走して健康被害が生じるか、細胞や組織がダメージを受けてかえって老化が早まってしまうか、いずれにせよ自然や安全とはほど遠い治療になってしまいます。
無理強いされた細胞からは自然な効果は生まれない、というのが私の考えです。

人為的に変えた肌と細胞が変えた肌、人工の林と自然の森、人工の砂浜と自然の浜辺など、どちらがより自然な見た目で、より自然な働きをしているのかは言うまでもないでしょう。確かに人工のものにも美しさはありますので、どちらを選ぶかは皆さん次第ですが、これだけは断言できます。
細胞が変える肌は決して不自然にはなりません。
そしてその場合はもちろん、細胞にbFGF製剤などという薬は与えないことが大前提だということも付け加えておきます。

Q9根本治療とはどういう意味でしょうか?

こんぽん【根本】

一( 名 )

  • ①物事を成り立たせる基盤となっている事柄。
  • ②物事の始まった最初。おこり。また,本家。元祖。

二( 副 )

もともと。もとから。本来。(大辞林第三版より抜粋)

肌の老化の根本原因は細胞の老化です。
しかしながら、美容外科や美容皮膚科の治療で、その根本原因を改善できるものはありません。また、細胞が増える、新しいコラーゲンが作られる、とだけ記載して、あたかも衰えた皮膚がよみがえるかのような印象操作をしている広告が世の中にあふれていますが、いったいどんな細胞が増えるのか、どんなコラーゲンが作られるのかといった、細胞やコラーゲンの「内容」や「品質」のことまでは言及されていません。

例えばbFGF製剤(一般的にFGF、成長因子、グロースファクターなどと呼ばれているもの)が作用した細胞は確かに増えますが、すぐに死滅して減ってしまいます。
また、サーマクールやハイフで熱変性を起こした真皮やPRPで炎症を起こした真皮、金の糸のような異物を入れた真皮では、確かにコラーゲンが作られますが、それらは健康な真皮が再生しているわけではなく、傷ついた真皮が取り壊されたあとに真皮に似せた補修用の組織(瘢痕組織)ができているだけであり、本当の再生とは程遠いものです。そして、そのような補修用組織を作った細胞の多くが老化細胞になります。

肌の老化を根本的に治療するということは、老化の進んでいない元気な細胞が増えなくてはなりませんし、補修用の擬似真皮ではなく健康で若々しい本物の真皮が作られなければなりません。
私が行なっている肌再生医療は、老化の進んでいない細胞を移植することで老化した肌の中の細胞の若返りを図ります。また、bFGF製剤によって性質を変えた細胞や、創傷治癒(炎症や熱破壊に対して起きる生体反応)といった特殊な環境を利用するのではなく、通常状態の細胞が通常状態の真皮の中で、通常運行で古いコラーゲンや断片化したコラーゲンをリフォームし、新しいコラーゲンを追加することで、徐々に若いときのような真皮に近づくようにしています。
細胞の老化とその結果としての真皮の劣化という問題に対応できる治療は、今のところ私が行っているような肌再生医療だけではないかと思います。

美容皮膚科が作る肌と肌再生医療が生み出す肌の違いについて、あえて例えるならば、昔の巻物の虫食い部分の修復をする際に、①巻物が作られた時代とは素材も製法も違う紙をあてるのか、②作成時と同じ素材と同じ製法で作った紙をあてるのかという違いに似ていると思います。

このように、老化肌の根本治療というのは、肌の老化を引き起こす最も深いところ(根本原因)に対する治療であり、本来そうあるべき状態に戻す治療、その状態に極力近づける治療という意味があるのです。

Q10不自然な結果にはなりませんか?

細胞が薬品などの人為的な外力(照射系施術を含む)の影響を受けずに、本来の性質のまま活動する(自律性を有している)限り、決して不自然にはなりません。

普段の私たちの体は、細胞の自律的な働きによって維持されています。細胞は体内の変化に対して臨機応変に反応し、身体全体が常に良い状態になるように働いています(身体の恒常性の維持)。細胞に自律性が備わっているからこそ、足りない分は補い、過剰になる前にストップすることができるのです。つまり、自律した細胞の普段通りの自然な働きが保たれていて初めて、身体を理想的な状態へ導く原動力となり得るのです。

ところが、細胞にダイレクトに働きかける薬品を使うことで、細胞の普段通りの働きが制限されたり、普段とは異なる働きをしたりするようになると、細胞は身体の恒常性を保つことができなくなり、身体にとって不都合なことをしでかしてしまうことがあります。それが薬の副作用です。

病気や怪我の治療を行う上で、有害な身体の反応(痛みや高熱など)を抑えるために、ある程度は健康被害のリスクを覚悟で薬を使用するのは仕方ありませんが、美容医療のように病気でも怪我でもない健康体を扱う治療において、後遺症リスクのある薬を使うという考え方は明らかにおかしいと思います。つまり、美容目的でbFGF製剤(一般的にFGF、成長因子、グロースファクターなどと呼ばれているもの)を使用するのは、その薬本来の適応からはずれているだけでなく、そのリスクを考えれば絶対にやめるべきなのです。

健康や肌の美しさは決して薬で生み出せるものではありません。ここはみなさんによく考えていただきたいのですが、いくら風邪薬を飲んでも風邪を引かない元気な身体になれないのと同じように、薬で自然な美しさを手に入れることはできないのです。

肌再生医療を行っている他院で細胞にbFGF製剤を混ぜて投与され、肌に凸凹が生じたという患者さんが複数名当院にいらっしゃっていますが、10年以上私が行ってきた細胞のみの移植(無添加細胞移植)ではそのような事例はありません。
肌の老化も、薬や手術ではなく自分の細胞で治すべきだというのが私の考えです。また、肌の老化は怪我ではないので、怪我の修復に必要な血小板や白血球(いずれもPRPで使用されるもの)も不要です。肌の不調は肌の細胞(線維芽細胞)で治すべきなのです。

医療は病気や怪我を治すための手段です。決して魔法ではないので、患者さんにとって都合の良いことばかりが起こるわけではありません。どちらかと言うと、これまでの医療全般は肉を切らせて骨を断つ的なものが多いように思います。

ただ病気や怪我を取り去るだけで良いのであれば、手術で健康な部分や機能的に大事な部分を含めて大きく病巣を取り除く、薬で健康な細胞もろとも病原体や異常細胞を完全に駆逐する、といった方法で良いでしょう。ただし、その場合は病気や怪我が治ったあとも、後遺症や体の不調と一生つきあっていく人生を覚悟しなければなりません。大なり小なりの健康損失と引き換えにやっかいな病気や怪我を消す、という考え方です。命の存続ということを第一に考えて、現在の医療レベルと照らし合わせれば、この考え方を取らざるを得ないというのが正直なところです。

しかしながら、これは決して最良の治療、理想の治療ではありません。医療が目指しているのは病気や怪我を消し去るだけでなく、それらが消えた後に以前と同じ健康体でいられるようにすることです。そのためには体力も元どおりで機能も損なわれていないことが必要です。
「言うは易し」なのはわかっていますが、この理想に近づくためには、大きな手術はしない(とことんやらない)、強い薬は使わない(とことんやらない)、細胞の正常な働きを引き出し、それを高める、という治療デザインにシフトしていく必要があります。

これらの考え方は、美容医療にもそのままあてはまります。前述の「病気や怪我」の部分を「しわやたるみ」に置き換えて考えてください。むしろ、命の危険のない美容医療だからこそ「肉を切らせる」必要はなく、真っ先にこの考え方(手術や薬を避けて細胞の正常な働きを重視する)を取り入れるべきだと私は思います。

以下、手術や薬を最小限にして細胞の働きを正常に保つ、という考え方の例を挙げます。

  • 1 )風邪の治療法
    風邪薬を服用していれば治るのではない。
    風邪薬は症状を抑えるために使用する(対症療法)のであり、風邪は自分の免疫細胞が病原体を駆逐することで治っていく。
    高熱やひどい咳は薬である程度抑えないと体を壊しかねないが、治らないからといって風邪薬ばかり飲み続けていると、内臓障害を生じる原因となる。
    健康体に戻すための正しい治療法は、免疫細胞の働きを落とさないようにする(十分な休養、体を冷やさない)ことである。
  • 2 )怪我の治療法
    傷を消毒薬で消毒すれば治っていくのではない。
    消毒薬には雑菌を減らす働きがあるが、同時に自分の細胞の働きも弱めてしまうため、かえって傷の治りが遅くなる、きれいに治らないなどのマイナス面がある。
    怪我は自分の血小板、白血球、血管細胞、線維芽細胞が連携して雑菌を駆逐し、傷を修復することで治っていく。
    これらの細胞による雑菌の排除と修復がスムーズに進むように、傷の面を治療用フィルムなどで覆って滲出液が乾かないようにする(湿潤療法)ことが自然にきれいに傷を治す方法である。
  • 3 )虫歯の治療法
    虫歯菌に侵されている部分を含めて大きく歯を削ったり神経を抜いたりするのは、歯がもろくなりやすく、歯の寿命を短くしてしまう危険性がある。
    歯の細胞には壊れた部分を自己修復する能力があるが、虫歯が進行するのは虫歯菌の破壊活動が歯の細胞の修復活動を上回っているからである。
    従って、歯を削るのは必要最小限にとどめ、殺菌作用のあるセメントを詰めて虫歯菌の数を減らし破壊活動を弱めることで、歯の細胞に自己修復をさせて虫歯を治すほうがより理想的な方法だと言える。
  • 4 )がんの治療法
    抗がん剤や放射線治療はがん細胞を死滅させるだけでなく、正常な細胞もたくさん死滅させてしまうため、様々な身体の不調が生じやすい。
    がん細胞は正しい細胞分裂ができない状態にあるため、無限に増殖し、転移をするようになり、最終的には生命維持に必要な臓器が破壊され死に至る。
    何らかの方法でがん細胞が元通りに正しく分裂できるようにすることが、がんを完治させることのできる理想の治療となる。

風邪薬も消毒薬も風邪や怪我を治す働きは一切ありません。治しているのはあくまでも自分の細胞です。虫歯やがんも人為的に破壊するより、細胞が本来持っている働きを取り戻し、体の自然な働きを呼び覚ますほうが、本当は理にかなっていると思います。

あなたの細胞はあなたの体の全ての設計図(DNA)を持っており、細胞が治すということは、設計図に従って治すということにほかなりません。その際、余計な外力を与えずに細胞の自然な働きに任せることが大切で、細胞の働きを人為的に操作したり、あるいは邪魔したりしなければ、決して不自然な結果になることはないのです。

私が行っている肌再生医療は、皮膚の細胞(真皮線維芽細胞)による肌の健康回復治療です。肌に余計なものを加えたりダメージを与えたりすることがないため、細胞の自律的な働きによる穏やかで自然な回復が得られ、その後の長期的な持続が見られます。決して不自然にならない、今後数十年間の肌を安心して託すことのできる安全な治療です。

Q11どのような人にお勧めの治療でしょうか?
  • 1 )お勧めの方
    • ・健康的できれいな肌になりたい方
    • ・肌そのものの質や美しさを求める方
    • ・将来に渡って肌の若さを保っていたい方
    • ・容姿を変えたいのではなくむしろ変えたくない方
    • ・穏やかで自然な効果を求める方
    • ・外科手術という方法を取りたくない方
    • ・治療によって肌にダメージを与えたくない方
    • ・人工物や異物を使用したくない方
    • ・安全性を重視される方
    • ・治療をしていることを他人に知られたくない方
    • ・ご自分の今の細胞を保管しておきたい方
  • 2 )向いていない方
    • ・しわやたるみなどを完全に無くしたい方
    • ・すぐに結果が出ないと我慢できない方
    • ・いつまでも若い容姿でいることに執着する方
    • ・再生医療に何でも元に戻す魔法のような効果があると思っている方

治療・保管

Q12新規治療と継続治療とは何ですか?

細胞移植をしていない部位に行う治療を新規治療と呼びます。
新規治療では同一部位に2週間以上の間隔をあけて半年以内に2〜3回の細胞移植(新規移植)を行います。これによって、肌の老化を抑えることができ、また個人差や部位による差がありますが、ある程度の若返り効果(しわやたるみなどの改善)が得られます。
どの部位にどの程度の若返り効果が見られたかによって、その後の治療スケジュールを組み立てていきます。新規治療の効果判定は、最後の新規移植実施日から1〜2年後に行います。この1〜2年という当院独自の経過観察期間は、自律性を持った細胞(成長因子製剤などによる変質を受けていない自然な細胞)が肌を回復させるのに、多くの例で1年以上を要しているという私の経験に基づいています。

新規治療を終えた部位に対して行う治療は全て継続治療と呼びます。
新規治療である程度満足の行く結果が得られた部位は、2〜4年ごとの細胞移植(継続移植)を行うだけで十分です。一方、なかなか改善が見られない(老化が止まっているだけ)、もっと効果を出したい部位に対しては、1年ごとの継続移植を行うことをお勧めします。その際、移植する細胞の密度を倍量にしたり、新規移植のように数ヶ月という短期間に複数回の移植をしたりすることで、より効果を得やすくするための選択肢を用意しています。そうして1年ごとの継続移植を行うことで、ある程度満足の行く結果が得られたならば、その部位も2〜4年ごとの継続移植を行いながら効果を維持していきます。

このようにして、10年以上の長期に渡って治療を行なっているうちに、肌以外の脂肪や筋肉、骨といった、私たちのシルエットを形作っている組織にも老化による変化(主に萎縮によるボリュームの低下)が生じてきます。いくら肌の老化を抑えていても、中身のボリュームが低下するため、その結果としてしわやたるみがどうしても出てきてしまいますので、そうなった時はその都度、その程度に応じた継続移植を実施(細胞密度、回数を増やすなど)しながら、大きな破綻のない肌を保っていきます。このようにJ.YOSHIDA CLINICでは、変わりゆく肌を大事にしながら、うまく自分の肌と折り合いを付けて、末長く付き合っていくためのお手伝いをいたします。

Q13新規部位の移植を複数回行うのは何故でしょうか?

理由は2つあります。
1つは、老化が進行中の真皮に、短期間で多くの細胞を移植することで老化にブレーキをかけるためです。
もう1つは、老化によって変形した皮膚の矯正効果を高めるためです。

私は細胞移植を行う際に、全て手作業による皮内注射を行なっていますが、その理由は、確実に真皮内に細胞を移植するためにはその方法しかない、ということに加えて、手作業でなければ老化によって変形した皮膚の構造を矯正できないからです。

私が行っている細胞移植は、治療範囲内に漫然と針を刺してそこに細胞を注入する、というものではありません。拡大鏡で皮膚の変形部位を見定め、その全てにピンポイントで針を刺し注入することで変形を矯正し、以前のような正しい構造に近づけるようにしています。

複数回に分けて移植するということは、その矯正作業を繰り返し行うということであり、そうすることで私が提供する肌再生医療は、より治療効果が出やすくなっていると考えられます。

確実な皮内移植と皮膚の矯正は、水光注射などの機械による注射では決して出来ないことであり、水光注射に頼っている医師では身につかない技術です。

Q14移植量が細胞の数ではなくcc表記なのは何故ですか?

細胞を移植する際は、移植用の液状物に細胞を混ぜ、均等に分散させたものを作成し、それを注射器で皮内に注入しています。この細胞が入った液状物を細胞懸濁液と呼びます。移植量がcc表記になっているのは、細胞数ではなく細胞懸濁液の量で表しているからです。

細胞懸濁液1cc中に混ぜる細胞数は当院の規定によって決まっていますが、厳密に「○個」ではなく、「○個〜●個」のようにある程度の幅を持たせています。当院ではこの「○個〜●個」という幅のある数を「ユニット」という言葉に置き換えています。

基本濃度の細胞懸濁液では1ccにつき細胞が1ユニット入っています。

  • 懸濁液1cc中に細胞1ユニット
  • 2cc中に2ユニット
  • 3cc中に3ユニット

のように懸濁液の量とユニット数が等しくなります。

2倍濃縮の場合は、懸濁液1ccにつき細胞が2ユニット入っています。

  • 懸濁液1cc中に細胞2ユニット
  • 2cc中に4ユニット
  • 3cc中に6ユニット

のように基本濃度の約2倍の細胞密度になります。

移植量をユニットで表わすことも考えましたが、患者さんにとって理解しにくいのではないかと思い、イメージしやすいcc表記にしています。

Q151ccの移植量で治療できる範囲はどのくらいですか?

治療する部位の皮膚の厚さや硬さ、症状の進行度合いなどによって異なりますが、1ccの移植量で治療可能な面積は約30㎠になります。

まぶたや目の下、ほうれい線のように、左右があるような部位では、左右合わせて1ccで治療するため、片側につき約15㎠(0.5cc分)になります。

ただし、効果的な治療を行うためには、部位や症状に応じて決まった形状(楕円形や三角形、勾玉型など)の範囲に移植する必要があるため、患者さん自身で自由に治療範囲を決定できるわけではありません。

治療したい部位や症状を医師にお伝えいただいて、そのためにはどこに何cc移植が必要かをご説明させていただきます。

15㎠(0.5cc)と30㎠(1cc)の具体例

15㎠(0.5cc)と30㎠(1cc)の具体例

Q16通院は何回必要なのでしょうか?

カウンセリングから新規治療が完了するまでに、通常のスケジュールでは5回の通院が必要です(新規移植は2回で計算しています)。カウンセリングと血液検査の間に期間を設けているのは、カウンセリング後すぐに治療を受けるかどうかを決めるのではなく、時間をかけてじっくりとご検討いただくためです。

  • 1.カウンセリング(終了後は帰宅して検討)
  • 2.血液検査
  • 3.皮膚採取
  • 4.新規移植(1回目)
  • 5.新規移植(2回目)

ある程度治療への気持ちが固まっていて通院回数を減らしたい方は、カウンセリングと同時に血液検査も実施することで4回の通院となります。

  • 1.カウンセリング+血液検査
  • 2.皮膚採取
  • 3.新規移植(1回目)
  • 4.新規移植(2回目)

遠方にお住まいなどで通院回数を減らしたい方は、以下のスケジュールでの治療も可能です。この場合、当院への通院は4回となりますが、2回目の来院までにご自宅近くの医療機関で血液検査を受けていただき、その結果を当院へ提出していただく必要があります。

  • 1.カウンセリング(終了後は帰宅して検討)
  • 2.血液検査結果提出(他院で実施済みのもの)+皮膚採取
  • 3.新規移植(1回目)
  • 4.新規移植(2回目)

さらに、あらかじめ他院で血液検査をお受けになってからカウンセリングにお越しいただくと、カウンセリングから皮膚採取までを同時に行うことができるため、3回の通院で治療が完了します。

  • 1.カウンセリング+血液検査結果提出(他院で実施済みのもの)+皮膚採取
  • 2.新規移植(1回目)
  • 3.新規移植(2回目)

上記以外にも、クリニックにお越しいただく対面式のカウンセリングではなく、電話やオンラインによるカウンセリングも行なっております。電話またはオンラインカウンセリングを受けていただいた方の場合、その後の血液検査を当院で行う場合は4回、他院で実施済みのものを持参していただける場合は3回の通院で新規治療が完了します。

補足

  • ①新規移植の3回目を受ける場合は、上記で算出した通院回数がそれぞれ1回増えることになります。
  • ②上記スケジュール完了後に通院を要するものとして、継続移植と検診があります。継続移植は新規治療完了後1.5〜2年に1回の頻度で行います。検診は通常、継続移植と同時に行っていますが、ご希望があればいつでも実施いたします。
Q17どのような方針で治療を進めていくのが良いのでしょうか?

治療を開始した当初は決められたスケジュール通りに治療を進めれば良いと思います。その上で効果の出にくい部位をどうするのか、というお話です。

私が肌再生医療に携わるようになったのは2008年からで、これまでにのべ3000人近くの移植を行ってきました。肌再生医療でこれだけの経験を積んでいる医師はほとんどいないと思います。

その経験から言えるのは、

  • ①移植する細胞密度が高いほうが、より効果が出やすい印象があるということです。細胞密度というのは移植量1ccあたりの細胞数のことです。ただし、技術的な理由で調整できる細胞密度には上限があります。

また、既知の知見として、

  • ②細胞は分裂停止直後に最もコラーゲン合成が高まるということがわかっています。培養中の細胞は盛んに分裂しますが、移植して生着すると分裂は停止するため、移植後しばらくの期間が最もコラーゲン合成が盛んになると考えられます。

そして、私がほぼ確信しているものとして、

  • ③同じ数の細胞を移植するのであれば、それを一度に移植するよりも、数回(2〜3回)に分けて移植するほうが(何故そうなのかの考察は省略)効果が出やすいといった法則があります。

これらのことから、移植する細胞密度を増やす(根拠①)、あるいは繰り返し移植を行う(根拠②③)ということが、肌再生医療の効果(老化を抑制する、若い時の肌に戻す)をより高めるために有効だと言えます。

さらに、

  • ④一度効果が得られた部位は、治療を中断しても同様の生活を続けている限り、少なくとも4〜5年(10年以上持続する例もある)は目立った老化は見られないということも、これまでの経験からわかっています。

つまり、一定の効果が得られた部位は2〜4年くらいのスパンで繰り返せば良く(根拠④)、効果の出にくい部位だけは1〜2年のスパンで移植を繰り返す(根拠②)ことをお勧めします。

Q18移植時の細胞濃度について、基本濃度のものや濃縮したものはどのように使い分ければ良いでしょうか?

治療は細胞懸濁液(低分子ヒアルロン酸製剤に細胞を混ぜた注入用の液体)の皮内注射を行うことで、細胞を真皮内に移植します。この細胞懸濁液の細胞密度を変えることで、1回の移植における移植細胞数を増やすことが可能です。理論的にも経験的にも移植細胞数が多いほうがより早く、より高い効果が得られやすいように思います。

通常は基本濃度での治療で良いと思いますが、どうしても効果が出にくい場合は濃縮したものによる治療を考慮しても良いでしょう。あるいは、治療部位の中で特に気になっているところだけ濃縮したものを移植して、その部分の生着細胞数を一気に上げるという方法もあります。

基本濃度懸濁液は、懸濁液1ccあたり一定の細胞密度になるように調整しています。2倍濃縮懸濁液は、基本濃度懸濁液の2倍の細胞密度に調整しています。さらに3倍濃縮懸濁液もご用意することが可能です。

密度4倍以上の懸濁液は、懸濁液を作成する上での技術面や品質面に問題が生じやすく、細胞の生着率についても疑問が残るため、あまり現実的ではないと思われます。

Q19なぜ細胞保管料が安いのですか?

結論から言うと、その価格で良い、患者さん目線ではそれが妥当だと思ったからです。つまり、細胞保管というサービスに対する考え方や方針の違いです。

ただ細胞を保管しているだけでは肌は良くなりませんので、保管料にお金をかけるよりも、その分で1ccでも多く、1回でも多く治療を受けていただいて、できるだけ効果を上げていただくほうが良いと私は考えています。
目の下、頬、あご、のように呼び名は違っていても、肌は全てつながっているので、気になる部分だけでなく、その隣の肌も含めてできるだけ広く治療するほうが、張りを出すための相互作用が期待できます。
また、新規移植を2回で終わらず3回行うとか、継続移植であっても特に気になる部位は2年を待たずに複数回繰り返し行うとか、移植頻度を増やすことで改善の度合いが上がる場合もあります。
保管料ではなく治療費にお金をかけるほうが良い、というのは患者さんにとって異論のないところだと思います。

確かに、細胞を保管するための設備を建設したり機器を購入したりするには莫大なお金がかかるため、それを回収するために保管料を高く設定するのは経営者として当然のことでしょう。あるいは、自宅では保存できない細胞を、特殊な設備で預かるというニッチなサービスをメイン事業とする会社の立場からすれば、そこから十分な利益を得るための価格設定にせざるを得ないというのもわかります。

ただ、患者さんにこの治療の良さをわかってもらうためには、保管ではなく治療に重きを置く必要があり、この治療特有の効果の出方を考えると、どうしても長く治療を続けてもらう必要があります。そして、長く治療を続けてもらうためには、その間ずっと保管を続けてもらわなくてはなりません。そのためには、気軽に保管できるような価格設定にすべきだと私は思ったのです。

細胞を凍らせておくために必要な液体窒素の費用だけであれば、それほど高額にはなりません。1つの液体窒素タンクで何人分の細胞を保管するかにもよりますが、上限の400〜500人分を保管できれば、患者さん1人あたり月500円以下の負担でまかなえます。とは言え、保管料をその金額で設定すると、保管する患者さんが少ない間は保管業務で赤字が出ることを覚悟しなければなりません。

細胞保管料の内訳を整理すると以下のようになります。

  • ①細胞を凍結するために必要な材料費(だいたい決まっている)
  • ②細胞を凍結する際の人件費(だいたい決まっている)
  • ③凍結保存中に失われる液体窒素の費用(だいたい決まっている)
  • ④凍結保存中の預かり手数料など(自由に設定できる)

当院の保管料は①〜③だけで設定しており、保管による利益はほとんどありません。それが当院の保管料が安い理由です。

Q20他の施設に保管している細胞を移動できますか?

現在、新規の方の他施設からの細胞移動は行なっておりません。

以前、吉田が治療を担当した方のみ、ご相談を承っております。(但し、移動が出来ない施設もあります。)

品質・技術

Q21J.YOSHIDA CLINICでは細胞と成長因子製剤(bFGF製剤)を混ぜて投与しないのは何故ですか?

安全面と効果の面において、成長因子製剤を絶対に使用すべきではない明確な理由があります。bFGFとは塩基性線維芽細胞増殖因子(もしくは成長因子)の意味で、本来は体内の細胞が分泌しているたんぱく質の一種です。現在美容医療において使用されているいわゆるFGFとは、bFGFそのものではなく、これを遺伝子組換え技術によって製剤化したものです。

まずはbFGF製剤の危険性の話です。
成長因子製剤の投与は、強制的に細胞の性質を変えてしまいますが、それによって引き起こされる生体反応は時として過剰になることがあり、特にbFGF製剤は肌の変形やしこりを生じる危険性があります。bFGF製剤の添加は、少量だから大丈夫、医師が取り扱えば安全といったお気楽なものではなく、薬品である以上、必ず副作用や健康被害のリスクが伴います。不幸にして肌の変形やしこりが生じた場合、それに対する有効な治療法はなく、手術の失敗と同じで二度と元通りにすることはできません。その結果、施術した医師やクリニックとトラブルになり訴訟にまで発展する例や、不毛なドクターショッピングを繰り返す例、終わることのない後悔の念からうつ状態に陥る例など、長期に渡って人生を無駄にしてしまうことが少なくありません。
私はbFGF製剤を美容目的で使用することに断固反対してしますが、そのような危険を冒してまでこの薬を使おうとする医師にいったいどんな正義があるのか、ほとほと疑問に思います。

次にbFGF製剤が線維芽細胞を増やし、生着率を上げるという話に対する反論です。
肌再生医療で移植する細胞は線維芽細胞という細胞です。
bFGF製剤は線維芽細胞を増殖させ、その数を増やすことが知られていますが、bFGF製剤で増えた細胞は、その後急速にアポトーシス(細胞の自殺)を起こして数が減ることがわかっています。このことは10年以上前に研究報告されているのですが、美容医療をやっているどの医師も「bFGF製剤で細胞が増える」ということしか頭にないようで、この事実を知らないのか、知っていて黙っているのか、いずれにせよ患者さんがこの情報を知ることはありません。
一方、bFGF製剤を加えていない細胞は、増えたあともそれほど多くのアポトーシスは起こしません。
つまり、bFGF製剤を加えることで細胞を増やしたつもりがすぐに死んでしまうため、最終的には生着数はそれほど増えないということであり、bFGF製剤を添加していない細胞のほうが安全に確実に生着することになります。
さらに、線維芽細胞はもともと生命力が強く、とても生着しやすい細胞なので、bFGF製剤を加えなくても、確実に真皮内に移植ができていれば十分に生着しますし、ちゃんと治療効果も得られます。これはどの年齢層であっても言えることで、50代60代であろうともbFGF製剤を加えないと効果が出ないなどということは決してありません。

肌再生医療においてbFGF製剤の添加は全く不要であるばかりか非常に危険です。bFGF製剤フリーの、無添加の細胞を移植することが、治療の安全を保証し、自然な効果を得るための唯一の方法なのです。

Q22bFGF製剤(FGF、成長因子、グロースファクター)を混ぜなくても効果は出せますか?

答えはYES、当然出せます。
効果を得るためにbFGF製剤を添加する必要は全くありません。年齢も関係なく、いくつであろうと必要ありません。

むしろbFGF製剤を加えてしまうと、肌再生医療本来の効果が全て台無しになってしまいます。bFGF製剤は一時的に線維芽細胞や血管細胞の増殖を促進しますが、増殖した線維芽細胞はすぐに自死してしまうことがわかっています。せっかく移植した細胞が死んでしまうため長期に渡る改善傾向や効果の持続は望めず、肌の美しさや質感といった表皮の変化も得られなくなります。
増殖した細胞が一気にコラーゲンを合成するため、うまくいけば短期間で肌の張りを実感できるかもしれませんが、下手をすると皮膚にしこりを生じてしまうことや、皮膚の一部が過剰に膨らんでしまうこともあります。そうなってしまった場合に元に戻す方法はありません。微量だから危険はないという医師がいるようですが、全くもってナンセンスです。副作用というのは量に関係なく出るときは出ますし、あなたがその被害者にならない保証はどこにもありません。そもそも、このbFGF製剤の美容目的での使用やスプレー以外の方法による投与(つまり注射による投与)は、いずれもきちんと安全性が確認されておらず、国も製薬会社も認可していません。さらに、一般の方が医師を相手に健康被害の原因がbFGF製剤の添加にあることを証明するのは非常に難しいと思われ、訴訟を起こしても勝てない可能性があります。

もしbFGF製剤添加で得られる効果が、肌の健康にとって本当に好ましいものであれば、bFGFを添加した場合と添加しない場合の効果を比較することにも意味があると思いますが、上述したようにbFGF製剤の添加は、肌や細胞にとってデメリットはあってもメリットはほとんどないため両者を比較する価値はありません。bFGF製剤を加えると細胞の働きが何倍にもなる、bFGF製剤を添加することで効果が何倍にもなる、といったおめでたい話ではないということです。添加した細胞としない細胞とで働きが全く異なるため、皮膚に与える影響も起きる変化も全く違ってくるのです。
同じ肌再生医療とうたっていても、bFGF製剤を添加する治療と当院のように添加しない治療とでは、得られる肌の質や長期的な改善傾向といった効果の違い、そして副作用の有無という安全面においても、両者は全く別ものだと言えます。

くどいようですが、肌再生医療においてbFGF製剤は決して添加すべきではありません。
無添加細胞移植の効果が本当の、そして本来の肌再生医療の効果なのです。

Q23細胞移植を手作業で行うのと機械を使って行うのとでは、何か違いはありますか?

移植の精度が大きく異なります。つまり、細胞を移植しなければならない真皮層へ、どれくらい正確かつ精密に移植できるかという点で大きな差があります。現在行われている機械移植では正確な移植も精密な移植も期待できません。
移植した多くの細胞が真皮層に生着しなければ、現れる効果も不十分になるか、ほとんど効果が得られない場合もあるでしょう。(ただし、bFGF製剤を混ぜて使用すれば、例えほとんどの細胞が生着していなくても、bFGF製剤そのものの働きで肌に変化を出すことはできます。)

手作業による移植は、皮内注射という特殊な注射法を駆使して行います。皮膚の厚さや硬さは、部位によって大きく異なり、また個人差も非常に大きいため、針を刺す際の角度や力の入れ具合、プランジャーを押す際の力の大きさと押す速度を適切に変える必要があります。今のところ、このような手作業でなければ正確に真皮内に細胞を移植することはできません。
皮膚表面から何ミリの深さまで針を刺すかという単純な設定しかできない機械と、よく訓練された人間の手指とでは、移植の精度に大きな差が生じてしまうのは必然だと言えます。

医師が十分な経験と技術を有していれば、こういった細かい移植作業を高い精度で行うことができますが、機械移植に頼っているような医師はそういった技術を習得する機会を逸しているため、機械移植ができないような目の周囲などの薄い皮膚への移植を行おうとすると、真皮を貫通してさらに深いところまで針先が進んでしまい、大きな皮下出血を量産することになります。皮下出血を生じさせるとそこに炎症を引き起こすことになり、細胞や真皮へのダメージにつながるため、その後の効果や肌の状態にも影響が出てきます。
現時点において、きちんとした細胞移植を行うためには、医師の職人としての資質や練度が必要なのです。

注射器の構成要素

注射器の構成要素

Q24細胞移植は誰が行っても同じなのでしょうか?

人が行う作業である以上、誰が行なっても同じということは決してありません。医師の技術や経験の差によって移植の精度は大きく異なってきます。

細胞を真皮層に移植するために皮内注射という特殊な技術を用いますが、部位によって皮膚の厚さや硬さが異なっており、また肌の状態(毛穴が開いている、乾燥している、炎症がある、日焼けしている、長年美容医療を受けているなど)によっても注入のしやすさに大きな違いがあるため、どのような肌でも正確かつ精密に移植できるように皮内注射技術のバリエーションが必要となってきます。
その技術を身につけて適切に注入すれば、その患者さんがどのような年齢であっても、どのような肌質であっても、皮下出血はほとんどゼロレベルで行える上に、腫れの程度も少なく、腫れが引くのも早くなります。

こういった理由から、細胞移植を行う医師にはきちんとした教育やトレーニングが必要だと考えていますが、残念ながらそのような指導を行っているクリニックや医師の注射技術を重視しているクリニックは、今のところどこにもないようです。

私自身は自分の移植技術がそれほど特別なもの、高度なものだとは思っていなかったので、この治療に携わるようになってから最初の数年間は「注入(移植)操作自体はそれほど難しいものではない」と公言していました。しかし、多くの患者さんから他院の様子を聞いたり、自分の周囲の医師に自分がやっていることを話したりする機会が多くなるにつれ、自分がやっていることはかなり難しいことなのかもしれないと思うようになりました。難しいというよりは、探究心と修練が必要だと言うほうが適切かもしれません。
いずれにせよ、移植をする医師の腕次第で当然ダウンタイムや結果も変わってくるものと思われます。

Q25細胞の培養はどこで行っても同じでしょうか?

答えはNOです。設備の問題と培養技術の問題に分けて考える必要があります。

まず設備の問題です。人体に戻す細胞を培養するためには、無菌状態を確保できるクリーンルームが必須です。これは、細胞を培養している容器内に細菌などの微生物が紛れ込まないようにするためです。クリーンルームで培養しているかどうかは治療の安全性、クリニックの信用面において最も重要なポイントです。注意すべき点は、「細胞培養室」という表現を用いているクリニックの場合、必ずしも「細胞培養室」イコール「クリーンルーム」ではないということです。大切なのは、その細胞培養室がクリーンルームになっているかどうかということです。
例えば、普通の部屋に培養に必要な装置を置いて、その部屋を「細胞培養室」と名付けることもできます。そのような場所では、細胞を培養している容器のまわりの空気は無菌ではありません。大学病院などの基礎医学系の実験室では厳密な無菌状態を確保する必要がないため、そういった培養室が多く見受けられます。一方、人体に移植する細胞は微生物による汚染を許すわけにはいきませんので、完全に密閉された部屋を作り、そこに送り込む空気は塵や微生物を除去したものでなくてはならず、きちんと設計された大がかりな設備が必要です。それがクリーンルームです。現在、クリーンルームを建設するメーカーは複数ありますが、メーカーによってクリーンルームの性能にも開きがあるようです。

次に培養技術の問題ですが、細胞培養は人的な作業ですので、当然ながら培養士の経験や技術によって、得られる細胞の質(平たく言うと「生きの良さ」)も異なってきます。もちろん、一定レベル以上の技術がなければ細胞の培養はできませんが、単に細胞の培養ができる培養士と、治療効果を出せる細胞の培養ができる培養士とでは、培養技術のレベルに大きな違いがあります。その技術レベルの違いによって、得られる細胞の質に差が生じ、治療結果も異なったものになってきます。
もしあなたが怪我をして病院で縫合を受けることになった場合、傷を縫うことができる医師と、傷がきれいに治るように縫うことができる医師とでは、どちらも医師免許を持った人物が縫うことには違いありませんが、結果が全く違うのと同じことなのです。

医師も培養士も本当は自分の力量に気付いていますが、自らそれを公表することはまずありません。そのため、どこの誰が優れている(優れた職人である)のかは、インターネットや本を調べてすぐにわかるようなことではないのです。つまり、患者さんが医師や培養士の力量に関する情報を得ることは、残念ながらほぼ不可能と言って良いでしょう。

唯一患者さんができることは、本当に信頼できる医師を自分自身の目と耳と足と頭を使って、苦労してでも見つけ出すことだと思います。

これから(あるいは既に)あなたが、アンチエイジングという美味しいエサをぶら下げた、生き馬の目を抜くような美容医療の世界に足を踏み入れようとする(あるいは踏み入れている)のであれば、可能な限りカモにされず、痛い目に遭わず、大きな後悔をすることのないよう、「自分自身の目と耳と足と頭を使う」ことは、本当に最低限必要なことだと私は思います。

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