(9)なぜ肌再生医療の細胞保管料は高額なのか?

院長コラム

なぜ肌再生医療の細胞保管料は高額なのか?

こんにちは。
J.YOSHIDA CLINICの吉田です。

今日はお金の話をします。
肌再生医療につきものの細胞保管料についてです。

細胞保管料というのは、皆さんの皮膚から取り出した細胞を、たとえ何年後、何十年後であっても採取した当時の状態で肌に戻すことができるように、マイナス196℃の液体窒素中に凍結保存しておくための費用です。

この肌再生医療について、きちんとデータを取って科学的根拠に基づいた治療を行っている施設は(当院も含めて)ほんの数軒しかありませんが、そのいずれの施設も(当院を除いて)なぜか細胞保管料がとても高額なのです。

はっきり言いますが、保管中何か特別なことをしているかというと…否。保管しているタンク内の液体窒素が無くならないように、時々業者さんにお願いして液体窒素の供給ボンベを交換してもらうくらいです。

では何故高いかというと、高くても商売として成立するからです。それも「若さ」というものに対する女性心理を突いたものです。一旦若いときの細胞を保管してしまうと、もったいなくてなかなか解約できませんよね(笑)

似たような業態に銀行の貸金庫があります。だいたいいくらくらいかご存知ですか?

三井住友銀行の貸金庫は、6ヵ月の利用料金が8,100〜22,680円です。1ヵ月換算だと1,350〜3,780円、1年換算だと16,200〜45,360円です。値段の幅は貸金庫の容積によって変わります。細胞保管に必要な容積で考えれば、前述の施設はこれの5〜10倍近い料金です。

液体窒素の蒸発分を考慮したとしても、これは明らかに高過ぎます。肌再生医療は元気な細胞を何度も補充することがキモの治療ですので、これは考え方の違いなのかもしれませんが、私は「保管は無理なく気軽に、補充(注入)は悔いのないようしっかりと」という方針で保管料を決めました。つまり保管料に費やす分があるのなら治療に使って欲しいのです。そのほうが売り上げは変わらずに効果が上がって、私も患者さんも一緒にHAPPYになれます。

そういうわけで当院の保管料は貸金庫の料金と比較しても、最初の6年間は1.23〜1.85倍、それ以降はずっと0.6倍とむしろ低料金になっています。従って保管期間が長くなればなるほど、貸金庫よりもどんどん低料金になります!ほぼ、液体窒素の蒸発分だけを負担していただいている感じです。

では何か設備面で手を抜いているのかというと…これも否。細胞の保管場所はその業界トップレベルの日立製作所に建造してもらったクリーンルーム内ですし、保管タンクもChart MVE BioMedical社という極低温フリーザーのトップメーカーの製品です。保管環境としては申し分のない設備だと思っています。


それでは最後にもう一度、肌再生医療をお考えの方に向けたメッセージです。

「保管は無理なく適正価格で」、「補充(注入)は念入りにしっかりと」、保管にお金をかけても肌は良くなりません。治療費は保管に充てるのではなく是非治療に使ってください!

それからもう一点。既に他施設で治療中の方は、きちんとした培養と検査を行っている施設の細胞に限って、当院への細胞移動が可能な場合があります。ご希望の方はお気軽にご相談ください。

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