J.YOSHIDA CLINIC

No.5肌のたるみ、ほうれい線が
目立ってくる理由

こんにちは。
J.YOSHIDA CLINICの吉田です。

ほうれい線は年齢とともに目立ってくる、皆さんが最も気になる部位の一つです。ほうれい線の正体は皮膚のたるみです。

他にたるんでくる部位としては、目の下の目袋と呼ばれる部位やあご周囲のいわゆるフェイスラインなどがあります。

そもそも何故皮膚はたるんでくるのでしょうか?

皆さんが「このたるみ(ほうれい線)を取りたい!」というときに、3~4本の指でほほ骨のあたりを押さえて、上方やや後ろ向きに皮膚を引っ張り上げる鉄板のゼスチャーがありますね(笑)

あの行動が示すように、たるみというのは(以前はもう少し上にあった)皮膚が下がっている状態です。

では何故下がってくるのでしょうか?

重力で引っ張られるうちに皮膚が伸びてしまったから…?

違います。丸々太っていた人が急激に痩せた場合でなければ、皮膚が伸びた(余った)ためにたるみが出るということはまずありません。

下がってくる理由をきちんと説明するには、顔の皮膚の構造からお話しなくてはなりません。

皆さんはキルト加工(キルティング)という技術はご存知ですか?2枚の布の間に、羽毛、ウールなどを挟み込んで、刺し子縫いにして留め合わせる技法です。中の羽毛やウールがずれないような構造になっています。ダウンジャケットやこたつ布団などで良く見られるアレです。

実は顔の皮膚というのは、いくつかの部位で骨と固定されている(縫い合わされている)のですが、それがこのキルト加工と似たような構造になっています。

表地が皮膚、裏地が骨、間に挟まっている羽毛が筋肉や脂肪といった感じです。そして、表地と裏地を縫い合わせている糸と同じものが顔にもあります。これは、皮膚を支える糸状の構造物(靭帯)という意味で支持靭帯と呼ばれています。ちなみにこの靭帯はコラーゲンでできています。コラーゲンは色々なところで活躍していますね。

具体的には、目の下に触れる骨のふちの部分やゴルゴ線の部位に沿って、この靭帯という糸で皮膚と骨が縫い合わされているわけです。

もうおわかりかと思いますが、この糸(靭帯)が加齢とともに伸びてゆるんでくるために、以前は骨にピタッとくっついていた皮膚が、だんだん骨から離れて重力に引っ張られて下にずれてくる、ずれて下に溜まった皮膚がたるみとして現れるのです。

皮膚のたるみの説明図

ほうれい線の「線」の部分は、皮膚と骨が薄い筋肉によってつなぎとめられていて、それ以上下方に移動することがないので、上から下がってきた皮膚がそこに溜まってしまい、結果としてほうれい線がどんどん深くなってしまうのです。(厳密には線が深くなるのではなく、覆いかぶさる皮膚によって段差が大きくなっている、というのが正しい表現だと思います。)

皆さんが肌を手で引っ張り上げてちょうど良い位置にまで皮膚を移動させたとき、その移動距離が靭帯がどれだけ伸びたかということだと思ってください。

次回は様々なたるみの治療についてです。

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